2013年10月2日水曜日

『武雄市図書館歴史資料館を学習する市民の会』設立趣旨

市民のみなさま

『武雄市図書館歴史資料館を学習する市民の会』設立趣旨

武雄市図書館歴史資料館の指定管理者への移行について、5月に東京で記者発表され、6月の市議会7月に予定されている臨時市議会で、その流れは加速していくようです。その政治的なスケジュールについて、私たち市民レベルでその流れを止めるような事はできません。そして、余りにも時間がありません。ただ、その流れを傍観していいのか、については大いに疑問があります。

その状況の中で、私たちは私たち市民の共有財産である、図書館歴史資料館そのものについて、さらに、そのような文化教育施設の運営が、全国的にどのように変わろうとしているのか、そのことについても十分に情報を持っているわけではありません。

そのような流れの中で、今回市民有志に呼びかけ「武雄市図書館歴史資料館を学習する市民の会」を立ち上げることにしました。迂遠なようですが、先ず、図書館歴史資料館を知ることから始めよう!ということです。

私は、あの図書館歴史資料館が大好きです。御船山の借景を活かし、謙虚に佇む外部デザインが好きです。歴史資料館の企画展や市民レベルの絵画展など、保育園児を連れていつも訪ねていましたが、昔の武雄に出会える薄暗い常設展示ゾーンや、安心して本に出会える静かな図書ゾーン、この二つの要素がコラボしたコンパクトな室内空間が大好きです。このような雰囲気を幼児期に刷り込むことが、子どもたちの“学ぶ力”の原点になると思ってきました。子どもたちからお年寄りまで、図書館歴史資料館へのアプローチは多種多様であり、その全てに応えていくためには、市民と図書館とのパートナーシップが欠かせません。そのような“育ち育てられる”ことについても、原点に立ち戻り学習していきたいと思います。

今回の指定管理者移行への武雄市行政手続きについて、多くの市民が疑問に思っています。そのことについては、市長提案の最終決定機関である武雄市議会の皆さまに『公開質問状』という形で、回答をいただくことにしました。
いただいた回答については、今後、私たちの学習資料として活用させていただきたいと思います。

この会は「学習する会」で、政治的な目的で立ち上げるものではありません。市民各位の自由な参加・自由な学習を、最大限担保してまいりたいと思います。
どうぞ、みなさまのご理解と、ご参加を心からお待ちしています。

平成24年7月2日
武雄市立図書館歴史資料館を学習する市民の会
代表世話人  武雄芳輔  井上一夫